ウクライナ南部ザポリージャ州で、小麦を収穫するコンバイン＝AFP/TTXVN

国連のドゥジャリク事務総長報道官は１日、黒海を経由するウクライナ産穀物輸出合意の実施に遅れが生じていると指摘し、懸念を表明しました。輸出には運搬船の登録が必要になりますが、ロシア側が制限を通知してきたということです。定例記者会見で明らかにしました。

ドゥジャリク氏によりますと、５月にウクライナの港を出港したのは計３３隻で、４月の半数にとどまったとしています。ロシアは自国のアンモニア輸出が妨害されていると主張しました。これが解消されない限り、ウクライナ産穀物の輸出拠点となる同国の三つの港のうち１カ所での登録を制限すると通告してきたということです。（時事通信）